第16回過敏性腸症候群
◉もしかして?人により症状いろいろ
辛い症状の元となる病気がないのに、お腹の痛みや下痢や便秘などお通じに関するトラブルが数ヶ月も続いていたら、ひょっとしてそれは過敏性腸症候群かもしれません。腸は小腸と大腸に分けられ、小腸には「消化・吸収」大腸には「消化物の処理」という、それぞれ重要な働きがあります。
◉自分ではコントロールできない辛さ
異なる役割を持つ小腸と大腸には機能的な共通点もあって、それは消化物を一定の方向へ送り出すという点。腸内では状況を把握するために知覚が働き、腸壁を小刻みに振動させて中のものを移動させる蠕動運動を行います。しかし、知覚や蠕動運動の塩梅は私たちの意思で調整することができません。知覚が過敏になったり運動が適度でないと、痛みやお腹の不調があらわれます。
◉足つぼの効果で腸内活動穏やかに
足つぼで凝り固まった足の筋肉をしっかり揉みほぐし、知覚過敏を招くストレスや緊張を緩和しリラックスしましょう。またイタ気持ち良い刺激は、腸の動きをコントロールする自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを整え、過敏性腸症候群の症状が起こりにくい体内環境を作るのに役立ちます。